母と私の話
母は一言で言うととてもメルヘンです。
ぬいぐるみやお菓子作り、少女マンガが好きで常にフワフワした人です。
二人姉妹の次女で両親や姉に甘やかされて育っているのでこらえ性がなく、叱られるとすぐ泣く子供のような母。
本やマンガが大好きで、一度読み始めると周りの音が聞こえなくなるため、料理中にちょっと一息…と読み始めて鍋を焦がすことは日常茶飯事。
料理よりお菓子作りが大好きで、晩御飯は作らなくてもケーキは焼く。洗濯は一切してないのに手作りお菓子がおいてあるということもしょっちゅうです。
また、お菓子を作るだけでなく食べることも大好きで、主食はポテトチップスとチョコレートとコーラ。妊娠中もこれらが主食だったらしいです。
加えて運動嫌いのため、常に貧血、低血圧です。ちなみに不思議と見た目は痩せています。
短大を卒業後、2年だけ事務員として働いていたそうですが、生理の度に倒れていたらしく、上司にタクシーで運ばれて帰宅したこともあったと母方の祖母が言っていました。
そんな母なので、三女Nが生まれ、私がひととおり家事ができるようになるころには、母を見ていると常にイライラしていたように思います。
朝は低血圧のため起きられないので、朝ごはんは炊いたご飯があればふりかけとインスタント味噌汁。ご飯がなければチルドの豚まんや冷凍のパンやインスタントのコーンスープとクラッカー。
学校から帰ってきても洗濯機を動かした形跡がないので洗濯開始。三女が乳児のころは粉ミルクの用意やオムツ替え。
もちろん風呂掃除や三女の離乳食の介助も私の仕事です。
一番困ったのは運動会のシーズン。体操服が乾かず、夜にコインランドリーへ連れて行ってもらい乾燥させたり、父方の祖母の家(車で10分)にいって洗濯させてもらったりしていました。
家事ができていないことを母に指摘すると父が
「お母さんはしんどいねんからお前がしたらええやろうが!」
と怒鳴られるので、自分がした方が早いという…。