毒親育ちの子育て日記 nano's diary

毒親育ち(夫婦の)妻の子育て日記です。

思春期に私をささえてくれた親以外の大人たち ③司書さんたち

親の言うことが聞き流せず、かといって全部従えるわけでもない。収入もなく自由もない中学生の時は、今思うとかなりのストレスを抱えていたと思います。

 

そんな中学生の私でしたが、家族以外の周りの大人には恵まれていた時期でもありました。

  • 中学1年の時の担任 K先生
  • 9歳から20歳まで通ったピアノ教室のM先生
  • 放課後市立図書館に入り浸っている時、話を聞いてくれたり、色んな本をすすめてくれた司書さんたち

 

母性父性どちらにも飢えていた私が変にいじけて道を踏み外さなかったのは、多感な時期、この人達にたくさん甘えさせてもらったからだと思っています。

 

前回の話

anna718.hatenadiary.jp

 

 

司書さんたち

もともと読書が好きで、幼稚園児の頃からよく図書館に連れて行ってもらっていました。小学校区内に市立図書館がなかったので、親に連れて行ってもらわないと行けなかったのですが、中学生になると、下校時に寄れる立地に図書館がありました。部活もしていたのですが、他の部活との体育館利用の兼ね合いで休みの日があったり、冬場は最終下校時刻が図書館の閉館より1時間近く早かったこともあって週3以上通っていました。

 

制服で頻繁に通い、毎回10冊近く借りていたこともあって中1の夏休み前には司書さんたちにすっかり顔を覚えられ、世間話をするようになりました。部活が一緒の友人やや、図書館で待ち合わせしていた友人と一緒にその日の面白かった出来事や、学年の先生たちの話など、中学生のとりとめもない話を業務の合間に(話しながらも司書さんたちの手はずっと動いてる)たくさん聞いてもらいました。

もちろん他の利用者の方もいるので、邪魔にならないようには注意してたんですけど、ついつい話が盛り上がり、大きな声を出してしまったりしたときは友人共々、司書さんに図書館から引きずり出されがっつり怒られたことも…。

 

また、中学生になってそろそろ児童書から大人向けの小説を読みたいと思っていた私にたくさんの作家さんの本を紹介してくださいました。

最初におすすめしてもらったのは、石田衣良さんの「池袋ウエストゲートパーク」シリーズ。がっつりはまり、当時の既刊を一気に読みました。そしてその後読んだ「ブルータワー」が最高すぎてやばかったです(語彙力)。「娼年」も中学生の時ドキドキしながら読みました。読んだことのある漫画や小説の実写化は少し苦手なので、映画や舞台は見ていません。

 

次が村山由佳さんの「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ。当時はシーズン1しかまだなかったのにこちらも一気に読了(2021年現在、シーズン2も完結しましたが、読み終わるのがもったいなくて実はまだ最終巻読んでないです…)。

天使の卵」シリーズも好きで何度も読み返しました。あと、「すべての雲は銀の…」個人的にかなりささったのですが、この辺から(「作者、年下男子×ちょっとわけあり年上女子めっちゃ好きだな…!」)と気づきました(笑)。

 

そして中3の時に教えてもらったのが、有川浩(ひろ)さん!当時「図書館危機」までしか発売されておらず、その年に「図書館革命」が発売されたときは、「早く予約しとき!」と司書さんに言われ、入荷前に予約しといたおかげでわりと早めに読めました。そしてすぐ返しに言って司書さんたちと語りました。

 

 

他にも辻村深月さん、伊坂幸太郎さん、有栖川有栖さん、中山七里さんなど、私の好きな傾向をみながらたくさんの作家さんの本を紹介してもらいました。

 

中学を卒業した後もちょこちょこ図書館に行っては司書さんたちとお話ししてはいたのですが、中学の頃が一番読書していたし、司書さんたちとも話していましたね。高校以降はなかなか読書時間もとれなくなっていきました。

 

退職された司書さんもいますが、新しく仲良くなった司書さんもいて、今でも図書館に行く度、貸し出し手続きの合間に少しお話したりしています。

 

ナノさんを出産したときも、退院1週間後の検診の後、少しだけ図書館に寄りました。あまり新生児を外出させてはいけないのはわかっていたのですが、産院が図書館の近くだったこともあり、ちょっとだけと思って顔を出すと、私のことを中学生の頃から知ってる司書さんの一人が駆け寄ってきて「無事に生まれたんやねー!!」と少し泣きながらめちゃくちゃ喜んでくださりました。その後、ナノさん生後3ヶ月以降は抱っこしてもらったり、おすすめの絵本を教えてもらったりしていました。

最近はコロナ禍でみんなマスクをしている為、ナノさんの人見知りが加速してしまったのですが、司書さんたちのことはしっかりと個人として認識しているみたいです。「まえ○○の本おしえてくれたひとだねー」などと私に教えてくれます。