理不尽な姉妹格差の話②
前回の話
理不尽な姉妹格差は祖父母と離れて暮らすようになってからも続きました。
とはいえ収入も減り、住宅ローンも抱えたこともあってか、私のイベントに妹も乗っかるということはなくなり、私の誕生日などがグレードダウンしました。小学2年のクリスマス以降、ハリー・ポッターの新刊が出た時に買ってもらう以外のプレゼントは滅多になくなりました。小学6年のときにCDコンポを買ってもらったのが最後だと思います。中学以降はプレゼントもらってません(妹Mは私が知る限り高校卒業してもなんやかんやとプレゼントはあった)。
私がピアノを習い始めた2年後、妹Mが同じように習うことになったのですが、私がいくら頼んでも練習環境を整えてくれなかったのに、妹が習い始めた1週間後、キーボードが我が家にやってきてそれは当たり前のように妹の部屋に運び込まれました。妹はピアノがやりたかったわけではなく「姉ちゃんだけやってるのずるい」という理由で始めたのに、なぜ真剣にやっている私の練習環境は整えてもらえないのに妹は自分の部屋で好きなだけ練習できるんだろうと初めて妹が憎くなったことを覚えています。
そしてもうひとつ、妹Mが憎く感じてしまった事件があります。
私が小学5年のときのゴールデンウィークに、某遊園地へ家族と遊びに行きました。三女Nがコップ飲みできるようになってすぐだったので、可愛いコップを見つけたら買ってあげる約束をNとしていて、お土産屋さんで小さなピンクのコップをお小遣いで買ってあげたりして楽しく過ごしていました。
しばらくアトラクションで遊んでいたのですが、室内迷路のアトラクションで、ゴールした人にランダムでプレゼントが当たるという企画をやっており、1等が可愛い豚のぬいぐるみでした。それをみた次女Mが「あれほしい!」と言い出したのです。
しばらく家族全員でアトラクションを周回するもなかなか簡単には当たりません。そのうち飽きた次女Mが違うアトラクションに行きたがり、両親はそれについて行くため私は三女Nを抱えて一人周回することに。
もちろんなかなか当たらず、半泣きで周回し続け、受付のスタッフさんに「機械でランダムになってるから自分たちはなにもできへんねん、ごめんね」と謝られるしまつ。お昼を過ぎても当たらず夕方4時を過ぎてやっと1等を引くことができた時には人目をはばからず号泣しました。
もちろんゲットしたぬいぐるみは次女Mのものとなり、私が感謝されることもありませんでした。