毒親育ちの子育て日記 nano's diary

毒親育ち(夫婦の)妻の子育て日記です。

自分が毒親にならないために気をつけていること

 一言で言ってしまうと、

子どもも一人格をもった人間であることを忘れない

ですね。

 

親権停止の申し立てをして妹を引き取るとき、様々な場所で、妹と私が親にされてきた仕打ちを話してきました。

相手に伝えようと頭の中で反芻し、口に出して話し、文章にして提出し、としているうちに強く思ったのが、

「両親は私たちのことを自分の所有物としか見ていない」ということでした。

 

私たちにも感情があるということを本当の意味でわかっていないからこそ対話をしようとせず、自分が気に入らないことがあれば、食事や入浴をさせないといった生理的な部分で苦しめることを躊躇しない。

 

「お前が反省しないからわかりやすく罰を与えている」とよく父は言っていましたが、道理の通らない理由を押し付けられたり、都度つどで両親や次女にとって都合の良く変えられるルールを守らないことで与えられる罰は、私や三女Nにとって親への信頼感をただただなくしていくイベントでしかないということを両親はまったくわかっていなかったと思います。「何がそんなに気に入らんのか知らんけど」と母はよく私に言っていましたし。

 

なので、ナノさんのことは絶対に一人の人間として尊重するように気をつけています。

 

ナノさんがおしゃべりできるようになる前から、出かける際は「どこへ」「どんな手段(車・電車・徒歩など)」「何をしに行くか」を説明したり、食事の際はメニューの説明や口に入れる際の確認、おむつを替える際も今からおむつを替えるということを逐一説明していました。

 

もともととても素直な子ですが、その甲斐もあってか、話せるようになったナノさんは説明する前にその日のスケジュールを聞いてきたり、説明した後もわからなかったことをきちんと質問してくれるようになりました。

 

一瞬だけあった壮絶なイヤイヤ期も

「考えたいのにあたまのなかイヤー!!ってなる」とイヤイヤが止められないことを説明してくれましたし、今も納得いかないことがあったら

「何を聞いてるの?」

の言ってくるので

「もう一度同じ説明したらいい?それとも説明のしかた変えたらいい?」

と聞くとそのつどきちんと答えてくれます。

 

これだけしっかり意思疎通ができるようになってきたので、もう一つ意識しなければならないと思っているのが

大人の都合を押し付けすぎないことです。

 

すごく理解が早く物分かりも良い子なので、説明さえしたら親の用事が終わるまでずっと我慢ができるんですよね。

 

なので、私も仕事が立て込んでたりするとずっとほったらかしにしてしまうときがあったりして、後で反動がきて無理をさせすぎたと反省することがあります。

 

今は反動がきて次の日めちゃめちゃ後追いしてきたりずっと抱っこを所望されたりとナノさんが上手に発散してくれてますが、それがずっとできるかなんてわからないし、そもそもそれで全部発散できているかすらわからない。

 

だから、なるべく大人の都合を押し付けたくないし、どうしてもナノさんに負担をかけてしまう場合は、他の埋め合わせをするようにしています。

 

物理的な埋め合わせはあまりしたくないので、寝る前の絵本タイムを少し長くするとか、おやつを食べるときに一緒にウッドデッキで食べて「お茶会」するとか、その時のナノさんのニーズを聞いて実行するようにしています。