毒親育ちの子育て日記 nano's diary

毒親育ち(夫婦の)妻の子育て日記です。

思春期に私をささえてくれた親以外の大人たち ①K先生

親の言うことが聞き流せず、かといって全部従えるわけでもない。収入もなく自由もない中学生の時は、今思うとかなりのストレスを抱えていたと思います。

 

そんな中学生の私でしたが、家族以外の周りの大人には恵まれていた時期でもありました。

  • 中学1年の時の担任 K先生
  • 9歳から20歳まで通ったピアノ教室のM先生
  • 放課後市立図書館に入り浸っている時、話を聞いてくれたり、色んな本をすすめてくれた司書さんたち

 

母性父性どちらにも飢えていた私が変にいじけて道を踏み外さなかったのは、多感な時期、この人達にたくさん甘えさせてもらったからだと思っています。

 

 

K先生

担任してもらっていた時から、二者面談で私の性格について的確にアドバイスしてくれたり、部活でもめたとき上手く顧問の先生につないでくれたりと頼りになる先生でしたが、先生との距離が縮まったのは2年生になってからでした。

 

親がいる自宅に長い時間いるのが嫌で、自分で弁当を作りめちゃくちゃ早い時間(7時開門、朝練ある部活は7時半集合だったんですが、朝練ないのに7時20分とかに登校してた)に学校へ行くと、教室を一人で掃除しているK先生がいました。

聞けば学年のフロアの換気と自分が担任しているクラスの教室の掃除を毎日していたそうで、たまたまそれを知ったその日から毎日K先生を手伝うことになりました。

 

毎朝10分程度の時間ですが、二人きりで掃除をしながら色んな話をしました。勉強の話、部活の話、私が習っているピアノやそれに伴う楽理の話(K先生は吹奏楽部の顧問なので楽理にめちゃ詳しい)、まじめな相談からくだらない話まで本当にたくさんの話をしました。

 

 

K先生はわりとおちゃめな所もあるけれど、先生としてはすごくまじめな先生で、他の生徒の前で特定の生徒をひいきしたりすることは基本的にない先生でした。けれど、一人ひとりのちょっとした特技や、その時頑張っていることなどを見つけて、ふとした瞬間に褒めてくれたりするので男女問わず人気のある先生でした(ちなみにK先生は男性です)。

 

そんなK先生を独り占めできる時間は私にとってものすごく嬉しくて、そしてちょっとした優越感にひたれる時間でした。

 

妹Nを家から連れ出したいと思った時、真っ先に連絡をとったのもK先生でいた。

ちょうどその時妹の顧問だったこともあり、連絡をとってからすぐに相談の場を設けてもらい、妹の話を色々としました。

その時はまだ私が大学生で、妹が中学生だったので、今すぐに行動するのは難しいという結論に至ったのですが、その後妹の学年の先生にもそれとなく伝えてくださっていたみたいで、親権停止してから、妹の就職活動に必要な中学の卒業証明をもらいに行った時も、妹の先生方には色々詮索されず、妹にとって良い方向に進んでいけてるなら良かったといわれました。

 

そんなK先生、現在教頭先生なので、ナノさんが中学生になる頃に校長先生になってくれたらいいなぁ、とひそかに思っています。